ルパン制作ブログ ルパン座トーク ルパン制作スタッフによる制作裏話

第21話「日本より愛をこめて」ウラ話~作画炸裂!~

2016.02.26

皆さまこんにちは!テレコム制作進行見習いのナカノンです。
日本回はいかがでしたか?はちゃめちゃで楽しかったですねえ!話も作画もすごすぎて…作り手さんたちの熱気が画面から伝わってきました!
それと不二子ちゃんはやっぱりいい女ですねえ。不二子ちゃんの入浴シーンの色っぽさ!和装の時の不二子ちゃんは黒髪でしたね、皆さま気が付きましたか?テンション高い明智ホームズのうざっぷりもクセになりそうです。

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今回のウラ話は制作進行の徳永先輩にうかがいます!

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◆ 徳永先輩、21話がもう…色々とすごかったです。強烈な回でした!
あの田中敦子さん(『カリオストロの城』『名探偵ホームズ』などの原画を手掛ける。スタジオジブリのトップアニメーターとして活躍。)が参加されてるんですよね?私が入った時にちょうど後半話数の制作中で、21話が特殊だという話と田中さんのお名前をよく耳にしました。

徳永:そうなんだよ。旅館のシーンや、次元が屋形船に乗って銃撃つところを手掛けていただいたよ!

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◆ 旅館での警察のアクションなど、わちゃわちゃした感じがとてもテレコムルパンらしいなと思って観てました!田中さんが参加された経緯を教えていただけますか?

徳永:田中さんは、演出の小山田さんとプライベートで凄く仲が良いんだよね。前に一度依頼した時に田中さんから「小山田さんの回ある?」って聞かれたんだけど、その時はまだ小山田さんが「ルパン」に参加するかが分からなかったんだ。それで今回、小山田さんの演出回を僕が担当することになったので改めてアプローチしたら「小山田さんの話数なら」ってことで参加していただけたよ。

◆ 演出さんとの信頼関係があったから叶ったことだったんですね!
コミカルなお話でしたが、ワイヤーアクションや装甲車など、アクションシーンも多くてしびれました!

徳永:ルパンのワイヤーアクションのシーンは酒向(さこう)さん。これまで僕が担当した話数でキーアニメーターとして入っていただいてて、今回もとてもお世話になりました。

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◆ ワイヤーアクションのシーン、面白かったです!あのシーンをやるために旅館が吹き抜けになっていたのか~と納得しました。

徳永:ワイヤーで下りようとしたら警察に捕まってルパンと不二子が重なって落ちてきて、不二子だけ華麗に着地するでしょ?実は不二子がルパンを蹴飛ばして自分だけ助かるんだよ。

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◆ ええっそうなんですか?!

徳永:一瞬しか映らないからぱっと見は気が付かないかも。でもかなりこだわってるシーンだから、ぜひコマ送りして見てみて!

◆ はい、見直します!装甲車のシーンも印象的でしたね。ここで装甲車が出てくるなんて!と驚きました。このシーンはどなたが担当されたのでしょうか?

徳永:装甲車のシーンは末永さんというアニメーターさんに描いていただいてる。おひとりで請け負ってくださって、トータルカット数60くらい描いてくださったんだよ。

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◆ ひえ~おひとりで!

徳永:田中さん、酒向さん、末永さんという素晴らしい方たちに重要なシーンを担当していただけたことで、厳しいスケジュールだったけどこれだけボリュームのある回が出来たと思う。

◆ 超濃密でした!スケジュールが短かい中で制作したなんて信じられません!

徳永:浄園さんは必ずオールラッシュ(全カットを順番通りに並べてつなぎ、チェックすること)に立ち会っていて、リテイクを出すこともある。でも今回の話数に関してはアフレコ用の原撮の段階ですごくテンション上がってて、「何も言うことはない。このまま終わってもいい」と言わんばかりの勢いだったんだよ。

◆ 浄園さんの興奮されてる様子が目に浮かびます。徳永先輩、ありがとうございました!

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テンションが上がってしまいましたが、何度観ても楽しい回です!舞台を日本に設定したことで、何でもアリな「ルパン」世界を見ることが出来た気がします。
次回22話は「ルパン、頂きに参ります」!久しぶりに怪盗レベッカが登場。スリルを求め、レベッカが狙うターゲットとは?!「ルパン」の放送は残すところあと3回です…最後までお楽しみに!