リアルな大人のいいオンナ~峰不二子のデザイン・色彩設計
2015.09.21
皆さまこんにちは!テレコム制作進行見習いのナカノンです。
キャラクターシリーズ第4弾!お待たせいたしました、みんな大好き・峰不二子の登場です!
キャラクターデザイン・総作画監督の横堀さんと色彩設計の山本さんに聞いてきました。
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◆ 横堀さん、山本さん、よろしくお願いします!今日は不二子について教えてください!
横堀:不二子は1番難しい。
◆ えっそうなんですか?
横堀:不二子は歴代作品を見ても毎回違うから、今回のシリーズではどういう風にするか迷ったんだよ。可愛いより色っぽいけど、可愛らしさを残す感じにしたかった。顔はファースト、身体はマモー(「ルパンVS複製人間」)の時のスレンダーな感じでやりたかったけど、今回はレベッカがいるからね。
◆ ヒロイン対決というか…キャラクターも全く違う2人ですよね。
横堀:レベッカよりグラマラスにしないといけなかったから、そこのバランスが難しかったね。でも胸はそれほど大きくしてなくて、リアルな見た目…男から見て理想なところにしてるよ。
◆ 確かに印象がファーストに似てますね。
横堀:ポージングもあるんじゃないかな。肩越しに見る感じとか、身体の重心がどちらかにかたよった感じがね。シルヴィ・ヴァルタン(フランスの歌手。60年代から現在に至るまで活躍中)をイメージしてポージングさせてるんだ。
山本:足首と、この腰に手をあててる感じ。このポーズがたまんないよね(笑)。
横堀:この感じがいいよね。
◆ 指のばらつき具合がとても色っぽいですよね。
横堀:アンナ・カリーナ(フランスの女優。ゴダール作品に数多く出演)がすごい好きで、俺の中で不二子は彼女のイメージなんだよ。男を手の平の上で転がす感じがね。
◆ 髪の毛のグラデーションが綺麗ですよね。
横堀:髪の毛の線の強いところも出してる。グラデーションにしたのは小池ルパン(『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』監督:小池 健 制作:テレコム・アニメーションフィルム)の不二子から拝借しちゃった。
山本:髪の毛を3色のグラデにして綺麗に見えるようにするのが大変だったの。レベッカの金髪の色に近くなってはいけないし、でも濃い色にしたくないし…。
横堀:グラデの幅調整が難しかったね。
◆ 今回のシリーズではいろんな衣装を着てますよね。
横堀:衣装デザインは主に若手の稲手・田口が頑張ってくれたね。
◆ 第2回に登場していただいたキャラクターデザイン補佐のお2人ですよね。今度お2人のお話しもがっつり聞きたいです!山本さん、色指定はいかがでしたか?
山本:アイシャドウ、口紅、マニキュア、もちろん服装にもこだわってます!リアルな大人の女性をポイントに色指定をしました。白い靴も、真っ白ではなく革感のある白、とか。黒い靴の裏を赤くしたり。目立つかどうかわかんないけどね。
◆ ええっ!靴の裏まで色を変えてるんですか?
横堀:そういうところは割と楽しめたよね。
山本:メイクを服装に合わせて変えられて楽しかったな。
◆ ストーリーを追うのに精一杯で細かいファッションに気が付きませんでした…でも不二子の「リアルな大人の女性」というイメージはとてもよくわかります!いいオンナだなーと本編を見てました。
横堀さん、山本さん、ありがとうございました!