ホリコ先輩のイタリアロケハン見聞録!
2015.08.21
こんにちは!テレコム制作進行見習いのナカノンです。
今回の「ルパン三世」の舞台はイタリアです!イタリアと言えば、ルネッサンスにチネチッタ、マカロニウェスタン、パスタ、パニーニ、ジェラート、ピッツァ…芸術と食の文化というイメージがあります。
ホリコ先輩はロケハンに行ったらしいんですよね~羨ましい!羨ましいぞ!!
今日はホリコ先輩にイタリアロケハン見聞録をうかがいます!
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◆ ホリコ先輩!今日はイタリアでのロケハンのお話しを聞かせてください!イタリアってどんなところなんですか?
ホリコ まず最初に思ったのは建物が大きい!日本とはスケールが全然違うの。なんでこんなに大きくしたんだろう…って純粋に不思議だったな(笑)。日本の建物がミニチュアに思えるぐらい大きかったよ!
あと丘陵風景も印象に残ったかな。よく西洋絵画に描かれているような丘陵風景はきれいなんだけどどこか現実味がなくて。でも実際にその場所に行ってみると描かれた絵の世界そのまんまで当たり前なんだけど「本当に実在するんだ…」って感動した(笑)
◆ うわぁ!なんか…さすがイタリアって感じですね。どこを回ったんですか?
ホリコ 1回目はローマ、サンマリノ、サン・レーオ、ボローニャ、リミニ、ミラノ…を回ったかな。浄園プロデューサー、矢野監督に同行したよ~。
2回目は脚本の高橋さん、美監の山子さんと一緒にミラノ、サンマリノ、サン・レーオ、ボローニャに行ったよ。
◆ サンマリノって、イタリアの中にある国ですよね?やっぱり国境付近は厳重に管理されてるんですか?
ホリコ いや…全く。ゲートを超えるだけだよ。パスポートの提示もないし、県境を超える感じ!
◆ 「ここから先 千葉県」みたいな感じなんですかね…じゃあ、サンマリノはイタリアとそんなに変わらないんですかね?
ホリコ イタリアの都会とは時間の流れが違う気がしたなぁ。みんな穏やかな表情で、無理してない感じというか…1人1人が自分に嘘をつかないで素直に生活してそうだなって思った(笑)サンマリノっていう国の雰囲気も大きかったと思うんだけど、大らかさを感じたね。
◆ イタリアと言ったら食べ物がおいしいイメージがあります!印象的なやつを教えてください!
ホリコ パニーニ!トルティーヤの生地みたいなものに具が挟まれてて、ペタンコだったの!おいしかった~!イタリアって、1つの食べ物に対してとにかく種類が多いのよね。1つのお店でもパニーニだけで20種類ぐらいあって。だから選ぶのに時間がかかったんだよね。
◆ うすっ!!日本では見かけない薄さですね!
そういえば、イタリアの方達ってルパンを好きらしいですね。街中にルパンアートが出没しているらしいですし…実際行ってみてどうでしたか?
ホリコ そうそう!ルパンのこと好きみたいなんだよね。フェラーリ博物館に行った時も「ルパンのロケハンで来たんだ」と言ったらスタッフさんがワラワラ集まってきて(笑)。一緒に記念写真撮ったり、お土産を貰ったりと、イタリアの皆さんのルパン愛をヒシヒシと感じたね。
◆ うわっこの写真、浄園社長めっちゃうれしそーですね。
ホリコ いやーそれはそれはゴキゲンだったよ~。
あとサン・レーオの市長さんとご飯をご一緒させていただいた時に、市長の奥さんが「アニメ好きでコスプレしたりするのよ」って言ってくれたんだよね。
サンマリノのお土産屋さんになぜかルパングッズが置いてあったりと、至る所にルパン愛を感じた。老若男女問わず「ルパン観たことあるよ」って言ってくれて、このロケハンでルパンを知らないって言うイタリアの人はいなかったんじゃないかなぁ。
◆ へぇ~それは嬉しいです!ルパンアートは見ましたか?
ホリコ 煙草屋さんのシャッターに次元が描かれているらしいって後になって聞いたんだけど、ロケハンの時には気付かなかったな。シャッターが閉まった時間帯に出歩かなかったからかも。残念…。
◆ 他に印象に残ってることありますか?
ホリコ そうだな~ルパンとは少し離れちゃうんだけど…。
ミラノでイタリアの若者たちからヒアリングするっていう予定があったんだけど、誰も来なくて…(笑)。近年、稀にみる大豪雨みたいだったし、その前日にW杯でイタリアが負けてしまったりと、原因とおぼしき事は色々あったんだけど、「こんなトラブルも旅の醍醐味っ!それじゃあお昼を何処かで食べつつ、目的地サンマリノに向かおう。」って(笑)
道中、パルマっていう、大平原が広がる土地に立ち寄って、ポツンと佇むリストランテに入ったのね。そしたらそこに日本人の見習いシェフさんがいたの!
こんなに広い大平原の中で、たまたま立ち寄ったお店に、たまたま日本人が働いてるって、すごい偶然だよね。
その方も「3~4年働いてるけど日本人が来たのは初めてだ」って言ってた。
ホリコ その時に、自分は一生懸命頑張ってるつもりだったけど、この人は日本から遠く離れたイタリアで頑張ってるんだよなぁって。とても明るくて楽しい方だったけど、言葉も文化も違う場所で仕事をするって、辛いことや大変なことが沢山あったんだろうなって感じたんだよね。自分がもし単身イタリアへ…って想像したらもう…(笑)改めて、私は日本でルパンを頑張らないと、って思った。だからその見習いシェフさんがイタリアでルパンを観てくれたら嬉しい!
◆ 最後に、一言お願いします!
ホリコ 今回のルパン三世という作品が、観てくださる皆さんにとって「ルパンが活躍したイタリアに行ってみよう」「ルパンが制作された国・日本に行ってみよう」という、お互いが興味を持ちあえる1つのきっかけになってくれたら嬉しいなぁと思って仕事をしています。本編を楽しんで頂いて、その思いが報われますようにっ(笑)
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ホリコ先輩、ありがとうございました!